認定臨床工学技士について

今回は受験予定の認定臨床工学技士についてです。

内容は日本臨床工学技士会が発行している冊子、臨床工学技士認定制度の認定臨床工学技士についての概要まとめです。

 

認定臨床工学技士の最新情報はこちら

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認定臨床工学技士とは

平成 30 年度(2018年度)から専門臨床工学技士の基礎資格として、新たに認定 臨床工学技士制度が構築されます。

この認定臨床工学技士は、医療機関および在宅医療において、『医療機器の安全運用・保守 管理の普及と啓発』を目的に制度が構築されたそうです。

 

取得するには

  1. 指定講習(eラーニング)を受講
  2. 検定試験を申し込む。
  3. 札幌・東京・名古屋・大阪・福岡他の各地でWEB試験を受験する。
  4. 合格後、認定申請
  5. 申請が通れば認定証書が郵送される。

大体他の医療資格と同じような感じですが、WEB試験って何でしょうか?

地方在住としてはわざわざ東京などへ行かなくても近くで受験できそうなので助かりますが・・・

→検定試験方式についてはこちらを参照!

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認定試験の受験資格は、

  • 日本臨床工学技士会の会員・非会員問わず、国家医療資格を持っていること。
  • 当該領域の指定講習を受講していること。
  • 指定講習を受講して5年以内であること。(5年過ぎれば再受講が必要)

以上のことから、臨床工学技士でなくても国家医療資格を持っていて尚且つ指定講習を受講できていれば試験は受けられるようです。

 

試験内容は、択一選択方式で前半・後半各60分、各45設問。
→2019年度より前半・後半制をやめて試験時間:120分 設問:90問と変更になりました。

 

2019年3月上旬に検定試験を受験してみました!
その感想です!

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認定申請について

  1. 当該領域の検定試験に合格していること。(合格してから5年以内)
  2. 申請前年度から遡り連続して2年間、日本臨床工学技士会正会員で会費を完納(受験時・申請時も会員であること)
  3. 免許取得後、臨床工学技士として認定申請領域の実務経験が2年以上あり現在も従事していること。
  4. 申請前年度から遡る5年間に1回以上「日本臨床工学会または地域臨床工学会」に参加していること。
    ※地域臨床工学会は以下の学会
    〇北海道・東北臨床工学会
    〇関東臨床工学会
    〇甲信越臨床工学会
    〇中部臨床工学会
    〇近畿臨床工学会
    〇中四国臨床工学会
    〇九州・沖縄臨床工学会(旧:九州臨床工学会)
  5. 取得単位表において申請前年度から遡ること5年間に要件を満たす単位20単位以上取得していること。
  6. 申請前年度から遡ること5年間に1回以上「キャリアアップ研修会(初級)」を受講していること(2018~2022年度は移行期間で免除)

1~6をすべて満たし申請することで認定証が受け取れます。

4番に関しては、単位取得に絡めれば達成は簡単そうです。

キャリアアップ研修会参加は2022年度までは免除となるそうなのでできるだけ研修会への参加を減らして資格取得の必要経費削減をしたい方は早めの受験がいいかもしれません。

2023年からは入会オリエンテーションと臨床工学技士基礎研修の受講が必須となっています!

申請の際の注意事項として以下の場合は認定申請できないとのこと

  • 検定試験合格後5年を経過しても認定要件が満たない場合。
  • 認定要件を満たしていても認定申請されず5年を経過した場合。

 

単位表は以下(講習会・セミナー・研究会・学会・勉強会は当該領域のみ)

 

参加形態
(略書式:A,B,C,D,E,F)
参加者
(A)
教育講演演者
(B)
シンポなどの演者
(C)
一般演題演者
(D)
一般共同演者
(E)
座長と司会者
(F)
日本臨床工学会 10 +20 +10 +5 +2 +10
地域臨床工学会 8 +20 +10 +5 +2 +10
日臨工が指定する学会・研究会・セミナーなど 5 +20 +10 +5 +2 +10
日臨工が主催する当該領域に関する研修会 10 +20 +10 +5 +2 +10
都道府県技士会が主催する当該領域に関連する学会・研究会・セミナー等 8 +20 +10 +5 +2 +10
その他勉強会・講習会・セミナー 3 +20 +10 +5 +2 +10

 

論文掲載に関する取得単位表

筆頭著者 共同著者
原著論文 和文:30
英文:35
和文・英文:12
出版物に収載された投稿論文・総説・依頼原稿 20 8
地方会などが発行する発表記録集(抄録除く) 10 4

 

取得単位が10~15単位付与される学会認定資格(当該領域のいずれか1つの認定につき付与)

血液浄化

  • 透析技術認定士
  • 日本アフェレシス学会認定技士
  • 日本急性血液浄化学会認定指導者
  • 透析技能1級、2 級

医療機器管理

  • 第 1 種、第 2 種ME技術実力検定試験
  • 認定ホスピタルエンジニア

集中治療

  • 第1種ME技術実力検定試験
  • 日本アフェレシス学会認定技士
  • 日本急性血液浄化学会認定指導者
  • 日本麻酔学会周術期管理チーム認定
  • 3学会合同呼吸療法認定士
  • 体外循環技術認定士

 

 

更新方法

  1. 更新年度まで5年連続して日本臨床工学技士会の正会員で会費を完納。
  2. 認定期間中に日本臨床工学会または地域臨床工学会へ1回以上参加。
    ※地域臨床工学会は以下の学会
    〇北海道・東北臨床工学会
    〇関東臨床工学会
    〇甲信越臨床工学会
    〇中部臨床工学会
    〇近畿臨床工学会
    〇中四国臨床工学会
    〇九州・沖縄臨床工学会(旧:九州臨床工学会)
  3. 取得単位表において認定期間中に20単位以上取得。

※初回更新のみ検定試験合格→認定申請のポイントが足りなく申請が遅れた場合、申請年度に関わらず合格から5年が有効期限となっており、初回認定の単位と初回更新との単位重複が可能(検定合格後の単位取得に限る)。

また、学会認定資格があれば更新申請時、取得単位として10単位付与されます。(更新領域のみで1~3をすべて満たす必要あり)

あまり考えられませんが、正会員の承認された一時休会期間中は認定期間5年の中に含まないそうです。

なんでも屋ME
2回日臨工に出席で20点単位取得でき、要件③もクリアできる!

更新に入会オリエンテーションと臨床工学技士基礎研修は必要?

技士会に問い合わせたところ、「更新」に関しては受講は必須ではないとのこと。
2023年以降の初回認定においては「必須」なので2023年以前の方は不要みたいです。
情報:2023年12月時点

最後に

2018年度は認定臨床工学技士の資格として、「医療機器管理」「血液浄化」の2種類。

2019年度から新たに「認定集中治療関連臨床工学技士」が出来ました。

専門臨床工学技士の下位資格であるため、今後呼吸や不整脈といった資格も出てくるのではないでしょうか。

ちなみに当該領域の専門臨床工学技士の資格取得と同時に、「認定臨床工学技士」取得とみなすそうです。

 

また、試験自体は国家医療資格を持っていれば可能ですが、認定資格を得るには臨床工学技士である必要があります。(臨床工学技士以外が試験を受ける理由は無さそうですが)

 

更新が思ったより面倒な感じではなく、日臨工に2回出席するだけで医療機器管理と血液浄化の両方更新できるみたいですね。

資格を取るとわかりますが、この単位取得が意外とネックで共通単位となっているのがうれしいところです。

 

今後、認定臨床工学技士が絡んだ新資格も登場する可能性もあり新人さんはとりあえずの目標として目指すのもありではないでしょうか?

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参考文献

臨床工学技士認定制度 (2022年5月) 公益社団法人 日本臨床工学技士会 認定制度委員会

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