エコーを使ったPTA方法、エコー下PTAについて解説!

エコーを使ったPTA方法の紹介!

今回はエコーを使ったPTA方法などを簡単に解説していきます!

 

エコー下PTAの概要

エコー下でのPTA方法は大きく分けて、全くのX線透視を出さずにエコーのみで治療を完結する方法X線透視も併用しての治療の二通りです。

前者は造影剤使用を0にすることができ、被ばくや造影剤アレルギーといった心配もなくなります。

後者はバルーンにのみ造影剤を使ったり、初回造影や治療後確認などに造影剤を使用・ガイドワイヤーやバルーンのデリバリー時にX線透視を使用し、バルーンの位置調整や仕上がりの確認などにエコーを使ったりして造影剤の節約及びX線被爆の低減を図るやり方です。

 

適応症例は?

僕が働いている施設での適応症例は基本的に造影剤アレルギー症状が確認できている人に対してこのエコー下PTAをしています。

施設によっては全例エコー下でやっていたりと施設の考え方によります。

 

メリット・デメリット

メリット

メリットは何と言っても造影剤の使用とX線被爆を減らせるもしくは無くせることです。

また、治療後の血管状態を3次元的に把握できることも重要で、通常のPTAでは二次元的な評価になってしまいどの程度広がったかは数値としては表せません。

エコーを使うことでバルーン治療後すぐに内径評価ができ追加で治療が必要なのかの判断ができます。

 

 

デメリット

デメリットはシャント(VA)全体像が掴みづらく、エコー操作者の技量に左右されてしまうことです。

その為、エコーの確認が難しい屈曲や深部・中枢側などの病変部には適しておらず症例を選んでしまうところが問題となります。

また、人工血管の材質によってはエコーでは確認できない場合があります。

人工血管について確認!

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実際の方法

僕が働いている施設ではX線透視を併用しての方法をとっています。

  1. 治療前に狭窄部位の前後を油性ペンでマーキング。
  2. シース挿入の際はX線透視下でワイヤーの動きを追っていく。
  3. ガイドワイヤー(GW)挿入時も同様にX線透視下で動きを追っていき、マーキング部を鉗子などで示しておき狭窄部位の目印にする。
    通過が難しかったりした場合は適宜エコーで補助を行う。
  4. バルーンをX線透視下でマーキングした部位に運び、エコーを使って位置の微調整を行う。
    (一回でカバーできないような狭窄部位なら、マーキング部より少しはみ出してバルーンを留置し複数回にわたって治療をしていく。)
  5. インフレーション中は長軸で過程を観察し、完全拡張ができているか確認を行う。
    なんでも屋ME
    凹みがあればさらに加圧していきます。
  6. 治療後、短軸で血管径を計測し2.5㎜以上(あくまで施設基準です!)となっていれば5分待機し再度評価。
    2.5㎜以下なら再度治療。
  7. 待機後も血管径2.5㎜以上なら治療終了。以下なら再度バルーンによる治療を行い、評価→待機→評価を行う。

 

X線透視を併用することでエコー操作技量をカバーできるため、X線透視も積極的に併用してミスをなくしています。

造影剤アレルギーが軽度の場合(事前の薬剤投与で抑えられている場合)は造影剤も使用したりしています。

プローブカバー外のゼリーに関しては滅菌ゼリーやイソジンゲル・イソジン・新品のキシロカインゼリーなど清潔野で使えるものを使用しています。

 

臨床工学技士としての役割

臨床工学技士としての役割は、

  • エコー装置のゲインや深度・フォーカスなど、治療画像が鮮明に映し出せるようにする為の微調整
  • 血管径の計測
  • 記録

以上が挙げられます。

特に治療画像の微調整は重要で適切なフォーカスの設定やゲインなどで画像の見え方は全然違うため、その後の血管径評価にも影響が出るので臨床工学技士として腕の見せどころではないでしょうか?

なんでも屋ME
装置の設定方法についても勉強しておこう!

 

また、PTA前の情報をどれだけ掴めているかも重要で造影剤を全く使わない場合はVA全体像が把握できないため狭窄部の見落としなどに注意しなければなりません。

積極的にPTA前のシャントエコーを行い情報収集を行いましょう!

 

シャントPTA前の必要情報について

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最後に

最近は、エコーを使ったPTAも盛んに行われてきており治療後の3次元的評価ができるため治療成績の向上も見込めるようになってきているようです。

装置自体の画質向上も目覚ましく5G通信規格が解禁されればワイヤレスプローブによる4K画像出力も夢じゃないような気がします。

今後も新しい変化があれば報告していきたいと思います!

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