高速!大容量!新通信規格の5G
新しい通信規格として5Gが登場するのは皆さんご存知の通りだとおもいます。
そこで、5Gが使用できることによりどのように医療機器が変わっていくのかを予想してみたいと思います!
5Gは今までの4GやLTEと何が違うの?
5Gは「Fifth Generation」との略称で、5世代目の移動体通信システムの略称で4G・LTEは4世代目の移動体通信システムとなっています。
通信速度・応答速度の比較
国や地域によって異なりますが、
通信速度(下り) | 通信速度(上り) | 応答速度(遅延) | |
4G | 約1Gbps | 約100Mbps | 0.005秒以下 |
5G(目標値) | 20Gbps以上 | 10Gbps以上 | 0.001秒以下 |
どんな医療機器に使用できるか?
低遅延化によりタイムラグが少ななり遠隔医療なども可能になってくると言われています。
また、大容量通信によりより美麗な画像通信が可能になると思われます。
超音波画像診断装置のワイヤレス化
個人的に一番期待しているのとすぐに実現可能そうなのがこれで、プローブのコードなんかはなくなりワイヤレス化になるのではと思っています。
すでに本体と画面を分離しての使用が可能な機種も出てきているので実現は可能だと思います。
もし実現されたら、エコー下穿刺やPTAなどの手技はもっとやりやすくなりそうです。
遠距離の遠隔医療
遠隔医療はこれから増えてくる領域ではないかと思ってます。
なぜなら、人口減少による都市部以外の道路整備など遅れていくでしょうし、現在僻地勤務をしている僕の感想ですが自動車がないと病院に行けなかったりと移動手段がないと病院に行けない人は結構な人数がいると思います。
そこで、遠隔の医療行為ができるようになればそういった問題が少しでも減ると思います。
5Gの通信規格が医療に影響を及ぼす領域のメインとなるカテゴリーだと思います。
すでに、遠隔モニタリングとしてペースメーカーやCPAPといった在宅関連の呼吸器は実用化されており、ますます発展していくと思われます。
手術室・カテ室などでの医療機器ケーブルレス化
現在手術室やカテ室では様々なイメージングデバイスなどがケーブルによって繋がれ画面へ出力されています。そこで5Gによる大容量の通信が可能になればケーブルレスで4K画面への出力も可能になっていくと思われます。
最後に
ちょっと考えただけでも結構な利点がありそうで、これからの医療機器の進化は近未来化していきそうです。
5Gにより様々な医療機器の進化も予想されますが、5Gではより高速な通信を実現するために30GHz以上のミリ波使用も検討されており、日本では3.7GHz・4.5GHz・28GHzの使用をすることになっているようです。
その為、今後は5G使用による医療機器の影響も考えられるので電波監理も一層強化していかないといけないように思います。
利便性が上がる代わりに、今まで考えたことがなかった影響が出てくるというのが悩ましいです。
ですが、その影響を上回る利便性の向上が考えられるのは確かです!
これからの医療機器の進化はますます高度化していくでしょうね。
参考文献
「5G」は「LTE」と何が違う? 歴史と共に振り返る 井上翔
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1811/17/news012.html 2018年11月17日アクセス