シャントエコー FV・RI測定のコツ

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シャントエコー
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シャントエコー第3回です!

今回はFV・RI測定についてです!

※今回もエコー画像は自分の腕です!

FV・RIの測定は基本的に上腕動脈で測定を行います。

理由は、血管の蛇行が少なく正円であり比較的血流が安定していることが挙げられます。

 

※他の部位として肘関節部もありますが、楕円形の血管となっている・乱流傾向であるため注意が必要です

 

まずは、カラードプラやBモードをもちいて上腕動脈を探します!

この時、上腕動脈がどこで橈骨動脈・尺骨動脈に分岐しているのを確認します。

高位で分岐している血管では信頼できる測定結果にはなりません。

 

動脈と静脈の見分け方ですが、プローブを押し付けて簡単に凹むのが静脈です。

黄色い丸部分が静脈で右側はプローブで押さえた時の静脈です。

 

上腕動脈を見つけたらまず短軸で血管断面が正円であることを確認します。

その後血管を正中断面で描写できるようにイメージしながら長軸画像を映します。

血管の前壁と後壁が明瞭に映るように!

きれいに映し出せたらパルスドプラを起動しサンプリングボリュームとパルス波の角度補正を行います。

この辺りは使用する機器によりやり方が異なる場合がありますが、サンプリングボリュームは血管の2/3以上で血管外に出ない様にする(小さすぎると中心部の速い流速を抽出・血管壁部分は低流速を抽出)・パルス波の角度は60°以内に設定します。

次に波形を記録します。

”不整脈がある場合はなるべく波形が等間隔で安定した所を選択し、複数拍トレースします。”(機能があれば)

この時、狭窄があれば収縮期の波形に切痕を認めたり、拡張期の波形が消失しているなどの異常がみられる場合があります。

そういった異常がみられた場合は形態評価に移る際にこのような波形になる原因がどこかにある!ということを頭に入れて検査を行います。

 

次に血管径を計測します。

この計測によりFVが算出されます。

FVですが機器によって最大血流速度で算出していたり、平均血流 速度で算出していたりするため注意が必要です。

最大血流速度で算出されていた場合は過大評価につながります。

 

FV測定で異常値になる要因として、狭窄のほかに上腕動脈の石灰化・蛇行・内膜肥厚などがありそういった場所での測定は避けて測定を行います。

 

FV・RI測定は熟練の操作者でも同じ部位で測定しても全く同じ結果には出来ないとされています。

ある程度の測定誤差は生じてしまいますが、根気よく練習すれば誤差を限りなく少なくできます。

いきなり患者さんを測定するとかなり時間がかかってしまうので、慣れるまでは自分の腕かスタッフの腕を貸してもらい練習をすることをお勧めします。

僕は何回も自分の腕でやり方を確認してから患者さんへ行きました。

 

ちなみに、”AVFがない健常側の動脈血流は末梢血管抵抗が高いため通常50ml/min未満”だそうです。

 

 

 

参考文献

春口洋昭編 (2011-2013)『バスキュラーアクセス超音波テキスト』P49 医歯薬出版株式会社

村上康一(2016)『バスキュラーアクセス管理研修会テキスト』(エコーによるVAの血流機能評価 P30 )公益社団法人日本臨床工学技士会

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