臨床工学技士の学校は大学・専門学校どっちがいいの?

専門学校と大学どっちがいいの?

少し前ですが、当院にも高校生の職場体験があり臨床工学技士を目指す学生さんが来てくれていました。

 

なんでも屋ME
まだまだ知名度は低いですが目指してくれる学生がいると嬉しいです!

そこで専門学校と大学について受けた質問で今までに多かった質問についてまとめていきたいと思います。

※僕は大学出身の為、専門学校については職場で聞いた知識になります。

設備の差はある?

大学と専門学校で設備に差はあるのか?

養成校の力の入れ具合によるところが大きいですが、授業で扱う機器に関してはあまり差はないように思えます。(台数が多い少ないは多少あると思いますが)

しかし、大学と専門学校とではキャンパスの規模が違うため大きい機械(例えば高気圧酸素療法用の機器など)は大学に置かれているケースが多いのではないかと思います。

なんでも屋ME
この辺りはオープンキャンパスなどで実際に行かれて確かめることをお勧めします!

 

僕が高校生の時、見学に行った大学(当時はできたばかり)は透析用監視装置が部屋に3台だけでこれでは満足に触れないのでは?と思い、違う養成校を探した思い出があります。

こういうことがある為、自分の人生がかかった選択なのでぜひ見学には行かれることをお勧めします!

 

卒業研究・卒論ってするの?

大学では大学の卒業に必要な単位の中に卒業研究に関しての単位があり、基本的に全員がなんらかの卒業研究に関わります。

自分の研究室の教授自らが考えたテーマや代々受け継がれている研究・自分たちが考えたテーマなど卒業研究のテーマはいろいろあります。

それを約半年から一年かけて完成し論文にすることで単位認定されます。

 

それでは専門学校でも卒業研究ってやっているの?ですが、専門学校によってはやられている学校もあります。

というのも3年間で国家試験受験資格を得るためのカリキュラムを終了させなければならないため、時間的余裕があまりなく研究ができたとしても短期間となるケースが多いそうです。もしくは、臨床実習と並行して行っている。

 

受験資格に関してはこちらを参照してください。(公益財団法人 医療機器センター)

https://www.jaame.or.jp/rinsyo/rinsyo.html#kamoku_b

上記サイトの通り、卒業研究は受験資格の指定科目に含まれていませんが、養成校の卒業に必要とされていることが多くあります。

 

大学のほうが時間的余裕ってあるの?

よく、大学は専門学校と比べて1年多く時間があるから余裕があるんじゃない?と言われますが、勉強に関しては専門学校も・大学も変わらないように思えます。大学では専門学校があまりやらない一般教養などを履修しなければならないため、履修科目数だけを見れば専門学校より多いです。

 

また、他の医療系大学と同様で文系大学などと比較した場合、学年ごとに履修しなければならない科目(必修科目)がほとんどで学年が上がるにつれて必修科目だらけになる為、取らなくていい科目というのは存在しなくなります。

 

卒後の給与面での差

これは一番よく聞かれる質問です。

僕自身は大学進学を目指していたので大学へ進みましたが、地理的な問題や、金銭的な問題も含まれる為絶対こっちの方がいい!と言えません。

よく給与面で差が出ていると言われますが、当院でも大卒と専門卒の初任給は約1万円程度違います

しかし、卒業まで大卒は4年・専門卒は3年(1年もある)で同時期に養成校に入学し普通に卒業し就職した場合、専門卒と大卒では初任給こそ違えど大卒が就職するころには専門卒は1回昇給があるはずなので大卒と専門卒の給与比較ではあまり目立った差はないように思えます。(昇給率が同じ場合と仮定。施設により違う場合もあります。)

ですが、今後技士長など上を目指すのであれば大卒以上でなければならないといった評価項目が出てくると思います。(もうすでに出ているところもあると聞きます)

 

 

最後に

今回学費などの金銭面の比較は養成校により違うためしていません。

これから臨床工学技士を目指す方が、どちらの養成校に進むか悩んだ際の一つの情報として頭の片隅に入れといてもらえればうれしいです。

医療現場において出身校の違いよりも学び続ける姿勢が重要ですが、もしどちらかの進路で悩んでいるのであれば、オープンキャンパスなどの見学に行ってみると自分に合う養成校がきっと見つかるはずです!

 

 

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