今回は思い付きの医工連携ネタです。
タイトル通り、EV・PHV・HV車に使用されたリチウムイオンバッテリーを在宅医療機器の非常バッテリーに再利用できないか?を少し前から考えたりしていましたのでその構想案のようなものです。
こんなのあったら面白そうとか役立ちそう?レベルの物なので軽い気持ちで読んでみてください。
車用のリチイウムイオンバッテリーを医療用外部非常電源に再利用できないか?
国土交通省・経済産業省からのデータによれば、2017年度にHV:138万台 EV:2.4万台 PHV:3.4万台日本では売り上げているそうです。
参考文献
EV/PHV普及の現状について 国土交通省 経済産業省
日本は公共交通機関が発達していると言ってもまだまだ車が必要でこれからもそれはなかなか変化しないでしょうし、EV(電気自動車)はどんどん増えていくと予想しています。
車で使用されているリチイウムイオンバッテリーは走行距離や経過年数などによりますが、比較的劣化が進んでいないものが多くあるそうで現在再利用について企業が色々と話し合いをしていたり実験的に商品化したりしているようです。
なぜ非常用バッテリーなのか
実際に医療機器での再利用バッテリーを商品として販売しているものもありますが、導入しているケースは少ないのではないでしょうか?
勤め先でも一度コストの削減で導入するかの話し合いがあったのですが、安全性への担保でメインで使用するバッテリーとしては使用しづらいという結果採用しないとなった経緯がありました。
そこで外部による非常用バッテリーなら万が一何かトラブルがあっても元々の機器についているバッテリーがあればある程度のリスク回避ができるのではと考えました。
あくまで、内部バッテリーを充電するための非常用バッテリーという立ち位置。
再生利用なのでコスト削減につながる?
新品の状態での購入はどうしてもコストが多くかかってしまいます。
再生利用を行うことで少しでもコスト面・環境への影響なども考慮できるのではないかと思います。
ただ、このあたりは技術的なものもあるのでどこまで値段が下がるのかは未知数。
また、問題点としてはバッテリーの劣化具合にばらつきがどうしても出てきてしまいそう。
外部バッテリー構想案
急速充電に対応する
日本での電気自動車の給電方式は2種類あります。
200V給電(普通給電)のコネクタ(SAE J1772)を使用した給電とCHAdeMO規格による急速充電とに分けられます。
なぜ急速充電に対応する必要があるかというと、急速充電スタンドは市役所・公民館・学校・商業施設と比較的建物が頑丈で大きい場所に設置されていたり、太陽光で電気を賄っているスタンドも多数ありこれら施設は災害時でも使用可能な事が多いからです。
つまり、バッテリーの充電に困ることが少ないと考えられます。
洋服ダンスのようにバッテリーのセパレート化
バッテリーの容量を増やせばその分重さも大きくなるわけで・・・
親機と子機のように分けて使用出来たらいいなと考えています。
洋服ダンスのような親機があり、タンスの引き出しを取るとビジネスバックのように持ち運びができる子機をメインで使用するといった事ができたら持ち運びも簡単になるかと考えています。
具体的には子機は重さ5キロくらいまでが限度かなと思います。
また、親機・子機にも急速充電と家庭用電源による充電機能も必要。
子機を親機に収めた状態でもまとめて充電出来たり、使用出来たりできれば。
問題は電池容量…
最後に
現状この案は技術的(制御方式など)・法的に可能かがわからず、技士会の医工連携ページにも投稿していません。(そもそも出せるレベルなのか…)
ですが、これを企業さんや誰かが見て何か新しい医療機器が生まれればいいなと思い、今回この記事を書きました。
こういうアイデアをネットの海に放り込むのも面白いのではと思います。
もし、やってみたいという奇特な企業や人がおられましたらよろしくお願いします。
その際はお問合せページから何か一言入れてくれると嬉しいです。
参考文献
CHAdeMO Wikipedia